さて,今日注文していた本が届きました。宮大工棟梁・西岡常一 「口伝」の重みという本です。
まだしっかりは読んでいないですが,目次だけで面白そうな所に目を通しました。
西岡さんの息子が高校を卒業時に「おやじさんの後継いで大工しようかと思うてんのや」といったら,「単なる職人やったらならんといてくれ」と言われたそうです。
宮大工は文化財相手なので,色々な学者と議論しなければならない。勉強が第一。ひとかどの学者になるぐらい学問を修めて大工を継ぐのだったらええ,ということだったらしいです。
なるほど・・・・読み進めていくとそんな上っ面の言葉だけではありませんでした。
以下次男の賢二氏のコメントの引用です。
「知識は持っとかなあかん。だけど知識人になるな」
モノの考え方や見方の知識は必要やけれども,それに縛られたり,自分が勉強して持っている知識を絶対やという考えは持ったらいかんということなんです。「いったんは頭にたたき込んで知る。で,それを捨ててしまえ」と。これはほんとに難しいことです。「学問ほど人間を毒にするもんはない。学問に縛られたら,それ以上の人間の成長もない。ただし無知はバカと一緒。知ったうえで捨てなさい」とよう言うてました。
久々に感動した言葉でした。
何だか自分に掛けて欠けていることをずばり言い当てられた気がするなあ・・・・
2 件のコメント:
素敵!!
喰えないときに、内職をしなかったんでしょう。西岡さんは。
だって、内職したら 腕が落ちるからと。
すばらしい人だと思います。
素晴らしい人ですよね。昔から西岡さんのファンでしたが、ますます好きになりました。
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