先日、あるテレビ番組を見ていたら食器洗いに使うスポンジには細菌がうようよ、、、二次感染して食中毒の原因になるから気をつけようね、という内容を紹介していました。まあ食中毒の多い季節ですから話題としては適当なんでしょうね。で、正しい(?)除菌方法、というのを紹介していました。これがくせ者・・・・除菌のできる洗剤の宣伝、洗剤の使用量を増やさせる(表現おかしい?)方法の紹介としか思えん。
◇使い終わったスポンジは水でよく洗い、この洗剤8ml(どうやって計る?)を全体にくまなく行き渡らせる。
◇台ふきんも水でよく洗い、この洗剤8mlをよく揉み込む。
◇まな板も水でよく洗った後、この洗剤8mlをフライ返しなどで塗布する。
なんでスポンジも台ふきんもまな板も同量の8ml?わからん。
HPを見ていたら、この数字ってメーカの販売員やエンジニアの馬鹿の一つ覚えなのかと思ってしまいました。99.9%の除菌(って何や?)を実験したらしい条件が8ml。これを味噌もくそも一緒にしているのではないか?と。
ちょっと仮説を立ててみました。
まな板の表面積は200mm×300mm×2(両サイドあるからね)=120,000mm^2
スポンジの表面積は・・・これは難しいな。スポンジの大きさを70mm×100×30mmとしよう。まあオーダを知りたいだけだから。で、スポンジの気泡はどうやって考えようかな?仮に体積の50%に直径2mm程度の球体の気泡があると仮定します。そうするとだいたい315,000mm^2やね。(多分)
すると表面積比はだいたい3倍ぐらいか・・・・やっぱり同量は納得できん。まな板は半分以下でもええんと違う?
ちなみに8mlという量(大さじ約半分です。)を、毎日スポンジ、台ふきん、まな板に使う、ということは、一日2回使うと仮定しても、8×3×2=48ml!!
この容器は260ml入りでだいたい200円ぐらい、除菌だけでたった5日で消費。(一ヶ月5本でっせ!!)企業のもうけは仮に1万世帯が使っていたとして・・・計算が嫌になってきました。
やっぱり8mlの根拠が乏しいなぁ。
と、ここまで考えていたのですが、昨晩ふと疑問が、、、、
◇台所用品を除菌するより、直接食品と触れる食器を除菌せねばいけないのじゃないの?
◇菌を増殖させないためには、乾燥が必要なんだよね?だから洗剤など使わずにきちんと乾燥させれば良いだけなんでは?
◇そもそも除菌の洗剤って必要?この洗剤を使ったから食中毒の罹患率が下がったとかいう疫学的な根拠はあるの?(もっともこれを公表したら薬事法に抵触しますがね。)
枝葉ばかり見てました。ちゃんちゃん。
余談)我が家で使っている洗剤には使用量が書いてありました。水lあたり約0.75ml程度の使用量らしいです。
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