2011年6月3日金曜日

工場見学

大手工作機械メーカから私の職場へ転職されたS先生のご紹介で,近くのカバーメーカさんへ工場見学に行ってきました.工作機械のカバーって,すごい!!製作だけでなく,設計もされているんだそうです.

前職の経験や知人らの話を聞いていると,世の中ではいわゆる機械設計の「面白さ」って「製品の心臓部」の機構や構造に注目されている気がします.なんで,カバーなんて,,,て片手間に済ませてしまうことが多い気がしますが,ところがどっこいカバーって結構難しいんです.カバーの考え方も作り方も....
そもそもカバーって「機械の印象」を位置づけるものだから,見た目が大事,ということは何となくわかるかもしれませんが,だいたい「意匠デザイナーさんの仕事でしょ」と片付けられる事が多いかな?が,産業機械の場合オペレータの動線,安全確保,共振などの機械的不具合の防止,等々色々考えなくてはならないです.例えば安全設計に関して言えば,CEの「機械指令」なんてものを読めば規格だけでキングファイル1,2冊分になりますからね・・・(ここに作業員の動きや危険源からの距離などの記載がある.)

 で,面白かったこと.
・設計室,図庫も見せてくれた...図庫にある図面に改善項目をみんなが書き込むと,それを流用する設計者は次の設計に改善を反映するようにしてある.どこぞやの企業のように改善提案シート,なんてものをわざわざ作らずとも,設計者が元の図面を見たらわかるようにしてある仕組み,すばらしいな,と.
・従業員さん,制服は一応あるけれどお客様のところに出かけるときだけ着用.あとは自由.(現場も!!Tシャツにジーンズなど)
・ジグに色んな工夫されていました.倉庫などのことも考えて・・・
テレスコピックカバーという名称のカバーがあるんだそうです.工作機械特有の業界用語.元々「望遠鏡」関連の由来らしい.なんとなくこれに似てる.

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