2010年6月28日月曜日

点と線

転職して,,,将来を担うエンジニアを育成する立場になりました.要は教員ですね.
さて,そんな中自分が目指す教員像を色々考えています.単に知識を「教える」だけの教員にはなりたくない,学生が「育つ」ようにアシストしたい,,,私にしかできない教員とはなんだろう??
そんな悩み(?)を抱えています.

さて,そんな折私に単発の講義の指示がありました.テーマは「工学倫理」・・・・
とても難しい題材です.一般に工学倫理というと,「○○という事件があって,これにエンジニアがこうやって関わった.これは悪いことだから,やめようね」的な抽象論しかできないです.つまらん.
考え抜いた上で題材に選んだのは「裁判」.私が以前関わったPL訴訟をテーマにすることにしました.
生きた題材を使うことで臨場感が増すのは当然の効果なのですが,この裁判でいくつかキーになったポイントを考えてもらおうと思っています.
この裁判はある女性が被害者です.卓球台の構造上の欠陥により200kg近い台が転倒し,足を骨折する大けがをしたものです.日本の裁判は「被害者が構造上の欠陥を証明しなくてはならない」というとても変なシステムになっているので,私がその構造上の欠陥を証明してみました.

で,実は「欠陥を証明する」というのは,簡単なようで案外難しい(らしい)です.キーとなる知識(点)を「これとこれは因果関係があるから」という論理(線)で結ばなくてはなりません.
書いていると長くなるので省略しますが,この裁判で重要だった「知識」は
・力学(転倒,,,ってどういう現象か?を物理的に説明する必要有り.),物理学(運動方程式)
・機構学,および幾何学
・法規,規格
・数学(微分方程式の導出)
・計算工学(微分方程式の数値解析のため)
・人間工学(人間の反射動作の時間)
・工学倫理
・・・・etc
これらの知識(点)を元に論理構成(線)を考えて,製品欠陥を証明する必要がありました.
今の教育現場では(昔から???)点に注目していて,「線」を意識することが少ないのでは?と思います.

学校の教育では自分自身を振り返ってみてもほとんど「点」しか教わらなかった,,,そういう授業はつまらなかったです.でも線を意識した授業(物理←数学)は大ヒットでしたね.面白かったです.自分が学んでいる知識が「こういうつながりがあるんや」って発見すると面白くって.
そういう面白さをまず「工学倫理」の講義で伝えられるように考えてみます.しばらく眠れないかな・・・?

2010年6月23日水曜日

プリンタ



今、実験室の整備をしています、、、といっても7月中旬には間借りしている実験室を退去するので、あまり荷物は増やしていません。
PC6台と作業台が3つ、ロッカーとか書棚がちらほら、、、という程度です。
さて、ちょっと大きな買い物をしました。プリンタです。どの機種にするかずいぶん悩んだのですが、結局「学生がちょっとした図面も出力できるように」とA3のレーザプリンタにしました。モノクロのレーザって数が少ないのですね、、、、価格もあまり変わらなかったので(使わないけれど)カラーレーザプリンタにしました。
重量はなんと34kg!!(41kgでした)一人では運べないので卒研生のI君に手伝ってもらいました。
重いけれど、価格は安くなりましたね。つい数年前まではこの大きさだったら数十万したと思うのですが、カカクコムではなんと4万円強!!ガッコではカカクコム価格では買えないですが、それでも格安でした。

2010年6月22日火曜日

ガミラスのピカチュウ

下の子がお絵かきをしたい、というので、お兄ちゃんがピカチュウの下絵を描いてくれました。
で、下の子が色をつけたら・・・・デスラー総統や!!
しかもこの絵を飾って、とお願いされたので飾っています。いつまで飾るんやろ?

2010年6月21日月曜日

蚊は嫌い

ここ静岡の地に来て、一番嫌なこと・・・・なぜか蚊が異様に多いです。一晩で10数匹やっつけることもしばしば。CO2に反応して蚊がよってくるので暑い晩にちょいとビール一杯・・・が躊躇われます。
小さいときから蚊は嫌いだったのですが、 ある事件をきっかけに本当に「嫌い」になりました。

中学年の頃、(贅沢にも)5月の下旬頃修学旅行で長崎県地方へ行きました。暑い日だったので旅館の方が気を利かせてくれたのかな?窓が全開でした。夜、それに誰も気づかずカーテンを閉めたら・・・その晩は枕元で蚊がぶんぶん、夜中にみんな起き出して大騒ぎになり、「窓が開いている」ことに気づいた友人が窓を閉めました。が時すでに遅し。その晩は一睡もできませんでした。(みんな・・・かな?)
翌朝、壁を見たら血を吸ってぱんぱんになっている蚊がうようよ、、、みんなでやっつけたら壁が血だらけになってしまいました。(@@;)
悪いことに旅館の横が池だったので蚊の繁殖条件がそろっていたのかもしれませんね。
それ以来・・・蚊はだめです。堪忍して(><)

2010年6月18日金曜日

8mlの怪

先日、あるテレビ番組を見ていたら食器洗いに使うスポンジには細菌がうようよ、、、二次感染して食中毒の原因になるから気をつけようね、という内容を紹介していました。まあ食中毒の多い季節ですから話題としては適当なんでしょうね。で、正しい(?)除菌方法、というのを紹介していました。これがくせ者・・・・除菌のできる洗剤の宣伝、洗剤の使用量を増やさせる(表現おかしい?)方法の紹介としか思えん。
◇使い終わったスポンジは水でよく洗い、この洗剤8ml(どうやって計る?)を全体にくまなく行き渡らせる。
◇台ふきんも水でよく洗い、この洗剤8mlをよく揉み込む。
◇まな板も水でよく洗った後、この洗剤8mlをフライ返しなどで塗布する。

なんでスポンジも台ふきんもまな板も同量の8ml?わからん。
HPを見ていたら、この数字ってメーカの販売員やエンジニアの馬鹿の一つ覚えなのかと思ってしまいました。99.9%の除菌(って何や?)を実験したらしい条件が8ml。これを味噌もくそも一緒にしているのではないか?と。

ちょっと仮説を立ててみました。

まな板の表面積は200mm×300mm×2(両サイドあるからね)=120,000mm^2

スポンジの表面積は・・・これは難しいな。スポンジの大きさを70mm×100×30mmとしよう。まあオーダを知りたいだけだから。で、スポンジの気泡はどうやって考えようかな?仮に体積の50%に直径2mm程度の球体の気泡があると仮定します。そうするとだいたい315,000mm^2やね。(多分)

すると表面積比はだいたい3倍ぐらいか・・・・やっぱり同量は納得できん。まな板は半分以下でもええんと違う?

ちなみに8mlという量(大さじ約半分です。)を、毎日スポンジ、台ふきん、まな板に使う、ということは、一日2回使うと仮定しても、8×3×2=48ml!!

この容器は260ml入りでだいたい200円ぐらい、除菌だけでたった5日で消費。(一ヶ月5本でっせ!!)企業のもうけは仮に1万世帯が使っていたとして・・・計算が嫌になってきました。

やっぱり8mlの根拠が乏しいなぁ。

と、ここまで考えていたのですが、昨晩ふと疑問が、、、、

◇台所用品を除菌するより、直接食品と触れる食器を除菌せねばいけないのじゃないの?

◇菌を増殖させないためには、乾燥が必要なんだよね?だから洗剤など使わずにきちんと乾燥させれば良いだけなんでは?

◇そもそも除菌の洗剤って必要?この洗剤を使ったから食中毒の罹患率が下がったとかいう疫学的な根拠はあるの?(もっともこれを公表したら薬事法に抵触しますがね。)

枝葉ばかり見てました。ちゃんちゃん。


余談)我が家で使っている洗剤には使用量が書いてありました。水lあたり約0.75ml程度の使用量らしいです。

2010年6月14日月曜日

シンクライアントに困る

学校で使っている3D-CADソフトの使い勝手が悪くって、龍菜さんのHPにある設定通りに変更しました。私のPCは設定OK。さて、学生が使うPCの設定も変えておかねば、、、、と設定を変えたところ、変更されずに使いにくいデフォルトのまま。(><)なんで~!!
昨年度終わりに学生の使う共用PCの入れ替えがあったそうです。学生が設定を勝手にいじらないように、、、いじっても元通りになるように「シンクライアント」の設定(多分ネットワークブート方式というやつのようです。)にしていたためなんだそうです。
ややこしい話はようわからんですが、PCを起動するたびにサーバに保管している「デフォルトの環境」を再現する設定になるんだそうです。Cドライブは見られない(@@!!)わ、ドライブの割り当てはできないわ、、、四苦八苦してようやく3D-CADソフトの環境設定だけは保存されるようになりました。
最新の技術だかなんだか知らないけれど・・・使いにくいです。

2010年6月13日日曜日

頚椎ヘルニア

昨年の交通事故以来、クビから肩、背中にかけての痛みが続いています。一時小康状態だったのですが5月頃からまた痛みが出てきて肩があがらなくなってきました。堪忍して医者に診てもらったところ、頚椎ヘルニアがみつかりました。
ドッジボール程度ならなんとか、テニスはキツイです。
余談ですが、交通事故の示談はまだです。相手がまだ車両の修理費で保険屋にごねていて、トータルの損害金額が計算出来ないのが理由です。

2010年6月11日金曜日

執筆ですか?

私の職場に出版社の方が来られました。こんな教科書あったらいい、というアイデアがないか?とヒアリング。何故か話の弾みで、「いっその事、執筆しませんか?」と。うーん、、、
でもこの出版社さん、私の大親友のお兄さんが社長さんなんです。企画書の稟議がとおったらホンマに執筆せなあかんかも。ドキドキです。