2011年4月1日金曜日

安心を与える技術者

原発の問題はとても気になります.様々な国や企業が支援をして下さって,ありがたいことです.Googleなんて上記のようなロゴで応援してくれています.すごいなぁ・・・
フランスのアレバ社も技術支援を,とニュースで流れていました.このニュースには心強かったです.今から10年ほど前にフランスのリヨン方面へ出張で出かけたのですが,リヨンのサンテグジュペリ空港を飛び立った飛行機は原発をかすめるような飛行ルートをとったのでので,すんごい原発に対して自信がある国なんだなぁと関心した記憶があります.(その後,私の元職場の原子力部門が提携しましたね・・・詳しいことは知りませんが.)
さて,連日のテレビを見ていて感じたことです.テレビの専門家は相変わらず「安全です.今すぐ健康被害を及ぼすレベルではありません」と言っています.でも何で大騒ぎになるのかな?不安なのかな?先ほどNHKに出演していた長崎大学の先生が興味深いことをおっしゃってました.「具体的な数値で安全だと言っても伝わらないのです.」
これや!!
多分学問的には「安全」なんでしょう.でも「安心」できない.「安全と安心」ってタイトルで以前ブログの記事を書いたことがあるのですが,マスコミに出ている先生方は多分うちの父親が言うところの「医者」の立場の方達なんです.でも普通の住民が必要としているのは「看護師」さんの立場に立つ方なのではないかな?と.(もちろん現時点では医者の立場の方達の発言は大切ですよ.)
安全工学のエンジニアはたくさんいるし,学問としても盛んですが,安心工学ってのは・・・基本的にはそんな学問はないことになってます.(安心工学を謳っている専門家の方もごく少数いらっしゃるようですが.) みんなが「安心できる」ようになる為にはどうすれば良いのでしょうかね.今は安全工学だけの視点が重視されても,そのうち「安心工学」的な視点も重要になってくる気がします.安心を与えられる技術者っているのかな???

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