2009年10月25日日曜日

成果主義

思うところあって、以前購入しておいた「内側から見た富士通「成果主義」の崩壊」を読み直してみました。
何度読んでもこの本は読みにくいです。
自分の知識をひけらかしたいのか、和英同時併記というのが気にくわない。
それに元々暴露本はあまり好きでないし・・・

まあそれはさておき、何故読み返してみたのか?
「富士通」の、は目をつむっておいて、昨今のこの不況、、、ひょっとして「成果主義」に始まったのではないか?と思ったからです。手元にあったのがたまたまこの本だっただけ。

私の勤務先でも同じような「目標管理制度」を導入していますし、富士通以外の他の会社でもやっているようです。この「成果」が「不況」の原因のような気がしてならないです。

富士通の場合、、、業務の「数値」目標を自分で立てる。上司のGoサインでその業務に取りかかる。
半年後、その業務の「成果」について自分の評価と上司の評価を下して貰い、齟齬がないかを面談する、問題はその先、、、見えざる力でその評価が「ゆがめられ」結果、自分の思い&面談した上司の思いともかけ離れた評価となって・・・やる気をなくす、という形になっているようです。

うーん。。。成果を数値で・・・とどこもかしこもやかましく言っているのはよく聞きますね。
これは何百人という人の「目標達成が出来たかどうか」の判断を「Yes・No」で迅速に行うためなんでしょうね。(さもなければ出来ないです。)

◇誰しも「できない→評価を下げられる」というのは避けたいから、「出来る目標しか立てない」→結果、生産能力が下がる、という図式になっている。
◇人間には「プライド」がある。だから「ダメ」と言われるのはイヤ&目標も立てられない上役から「目標を立てろ」といわれたら「アンタが立てろ」と言いたくなる。もちろん上役も目標を立てられない(含:自身の目標を配下に周知することも)→モチベーションが下がる。
◇運命共同体、という意識が働く。不況なのは「自分のせいではなく、見えざる力のせい」と思ってしまう。(含:経営者)

さーて、どうなんでしょう?社会全体のモチベーションが下がっていない???政治に対しても、裁判結果に対しても「文句は一人前」という御仁が増えている気がします。

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