先日、「照美」さんからメールを頂きました。送り主に見覚えがなかったので、また迷惑メールか、と思っていましたが、ふと先日ここ(http://oak.zero.ad.jp/teru/)から投書したことを思い出し、その返礼であることがわかりました。
私が指摘したのは、このサイト(にしかなかったのですが・・・・)で竹取物語の読み方を出題されていて、それが間違いであるからでした。
竹取物語の書き出しは古文の授業で普通に習うと思いますが、読み方はどう習っているのでしょう?
(原文コピーが面倒なので、原文はこちら。 http://gakuen.gifu-net.ed.jp/~cont1/tyu_kokugo/tyukokugo/taketori/taketori.html)
この中で三月、三日、三寸、と三のつく単語が出てきますが、どうやら最近の「国語教師の教科書」には 「みつき」「みか」「さんずん」と読むように指導するよう書かれているようです。
私は国語の教師ではないので学習指導要領などがどうなっているのかはわかりません。
しかし、この3つの呼び方、少しおかしいのでは?と気づかれた方がいらっしゃるかもしれません。
そうです、さんずんが誤りです。
単純に考えれば当たり前ですが、何故ここだけ音読みに変化するのでしょう?(訓読みにするのが自然ですよね?)そしてどうして誰もそれを疑問に思わないのでしょう?正しくは「みき」と読みます。
これは実は私の祖父(故人、元国語教師)の遺言でもあります。小さい頃、まだ古文漢文なんて習わなかった頃から祖父は竹取物語のこの部分を「みき」と読む、それだけ教えてくれました。そしてこれを正しく教えない教師が多くなっていることを嘆いていました。
何かにつけ、国語教育の重要性が叫ばれる今日この頃ですが、読み方一つとっても理屈や文化があります。それを無批判に教えて無批判に受け入れる人たちがいくら教育改革を叫んでも何だかむなしいだけです。何か最近の人は「筋道を立てて考える」「常に疑問を持つ」ことを忘れている人が多いと思う昨今です。
(ちなみに照美さんからは丁寧なお返事でした。そのうちご自身で調べられて訂正されるものと思います。)
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