長らく実験にお付き合い下さいまして,ありがとうございます.
これは,「流れ星のエクササイズ」という実験(というより体験かな?)です.
普段,我々が何気なく考えて実行していること,すごく高度な事なんです.
それを体感して頂きたかった,という実験でした.
皆さん,絵を描きながらどう感じましたか?出来上がった絵を見て,どうでしたか?
確かに「指示通りの絵は描けたけれど,バランスがイマイチ・・・」とか
「何だか次にどんな課題が来るのかわからなくて困った」とか「イライラした」とか,
そんな気持ちになりませんでしたか?
「指示が悪い」と言う人がいるかもしれません.でも,この課題・・・
もしこうやって一度に課題が提示されていたら?
①紙の右上の隅から左下の方に向けて,星が一つ落ちてきました.
②その星のしたに一軒の家が建っています.
③その家の前には大きな池があって,アヒルが3羽楽しそうに泳いでいます.
④その家の玄関には旗を掲げる棒が立っていて,日の丸の旗がかかっています.
⑤その家の後ろには,大きな木が1本立っていて,その木のてっぺんのところに,三日月が見えています.
⑥渡り鳥が2,3羽飛んでいます.
結構楽に描ける人が多いと思います.先が見通せる,イメージが沸く・・・・
「絵」という作品を仕上げる,(情景を思い浮かべながら描く)というのと,単に「線を描く」というのは異なる作業です.
世の中には障害があって,「一つ一つの課題はこなせるけれど,見通しがきかない」人がいます.
「そういう人の気持ちも理解しましょう」というのが,この講演の趣旨でした.
でも講師の方曰く,場合によっては「目的を少し提示してあげることも重要な場合があります」と補足がありました.要はケースバイケース.
例えば国語の音読の時,
「発音を間違えないように注意して.。や、に注意して区切り,情景を思い浮かべながら読みましょう.」
と指示されると,たいていの子供はパニックに陥っているのだそうです.(学校の先生は気づいていないのだそうですが・・・)
音読を苦手とする人は,「文字を読む」だけで精一杯です.
(これを体感するプログラムもあるのですが,別の機会に紹介しましょうか・・・Iさんにはやってみました.(^^)v)
そういう「見通しが聞かない」人に,一度に指示を出してはダメです.必ず混乱します.
「ポイントとゴールを示して」から「一つの事に集中させる」
ということが大事になります.
実は今,この体験を生かして,ある指導業務をしています.
結果は,,,今のところ順調です.(^^)b
2008年11月22日土曜日
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2 件のコメント:
見通せない人は・・・少なくとも本人の意思がない限り、見通せるようにはならないと思います。本人の意思があっても、何かわからないけど・・・何かが必要です。それがないと、永遠に見通せる人にはならないです。実感。
でしょう・・・
でも「先を見通すことを実感したことがない人」には、「先を見通すことが大事」と体験させてあげれば、気づく場合があります。
そういう人が「化け」るような気がします。
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