2007年11月21日水曜日

「面白い」ソフト

最初にお断りしておきます。題の「面白い」はInterstingではなくて、funnyの意味です。

今日、会社にあるソフトの売り込みがありました。Part S0luti0nというソフトです。メーカは伏せて起きますね。このソフト、世の中に転がっているベアリングとか配管部品などの3D-CADのフリー(なのかな?)データを収集して、NativeのCADに置き換えるソフトだそうです。
(私が使っているのはPro/Engineerなので、Pro/Eの形式に変換してくれます。)
結論は最初からわかっていましたが「使えん!!」
ベンダさんのプレゼンも酷かったですが・・・

以下プレゼンの概要です。
「このソフトは世界中にあるメーカが供出している3D-CADデータを各3D-CADのNativeデータに自動変換して標準部品として使うことができます。ベアリング、ギア、空気配管部品など様々なデータが扱えます。億の単位でデータがあります。」
→変換例を見せてくれた。設計基準がめちゃくちゃ。フィーチャもめちゃくちゃで設計意図不明。不要な?平面、軸、カーブの嵐。

「さらに、御社で作成された標準部品や標準小組立などを組み合わせることができます。例として、配管を『設計』してみます。まず例としてこのようなものを・・・・(ファイルオープンしようとして分析モード)・・・あれ?どうしてでしょう?どうやって対処したら良いんですか?Oさん」
→デモンストレータとして失格やね。お客さんに対処を聞くのは論外やろ。きちんとプレゼンのデータを作って確認しておいて下さい。
ちなみに、ファイルオープンする前の画面で私は「分析モード」に入る!!と判りましたよ。

「ええっと、失礼しました。まずボールバルブを選びます。次に接手、配管、エルボ、配管、・・・・と配置して設計します。そして変換すると、ほらこの通り。」
→これ、設計やあらへん。単なる組立や。だいたい周辺が判らないのに、どうやって配管長さが決まるんか?
モデルツリーも設計意図が全然伝わらない構造やし。

「何かご質問はありますか?」私:「ギアのデータを見せて下さい。」
「ハイ。ギアは歯を正確にモデリングするとデータが重くなるので、『歯先』の円筒としています。」
私:「何でですか(歯先やったら干渉するやん。ピッチ円と違うん?)」

「実は以前は、歯先をらしい格好でモデリングしてました。それを解析に使われて・・・トラブルになりました。だから解析にはこのソフトで作成したデータを使わないで下さい。」
→はあ?設計に使える言うておいて、解析に使われへんかったら意味ないやん。

てな感じで延々と。
名刺交換もせずにそそくさと部屋を出てきました。だいたい無意味な形状、(小さなRとかC面とか)も多くって、肝心の設計に必要な情報がないんだもん。見てられませんでした。

さて、Oさんはこのソフトにすごく乗り気です。どうやって「設計には使えない」ことを説明して、「ベンダさんにお断りさせるか」が課題ですね。

そうそう、ことの発端は我が社のコンペチタであるMR社(ドイツ)が350ライセンスも導入している、という情報からでした。だから負けてられないと。
でもね、MR社の機械って日本では評判よくないでしょ?売れてないでしょ?こんなモンに頼って頭使ってないからと違います?

ただ・・・私の好きなドイツの自動車メーカ2社が使っているというのは驚きでした。買う気が失せた・・・
そうそう、カタログが欲しい方は私までご一報下さい。

ちなみに、ウチのSEもこのソフト嫌がっていました。インストールに「3時間以上」かかるんだそうです。
何故か?億単位のデータインデックスを世界中のネットから収集してくるからなんだそうです。

では。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

カタログ ください!

morinokuma3715 さんのコメント...

お仕事柄必要ですよね・・・(^^);