2008年9月10日水曜日

命を大切に

さて、今日から自殺予防週間が始まりました。
先ほどニュースで、自殺対策基本法に基づく取り組みがうまく機能していない、という話題が取り上げられていました。
全国統一の電話番号に相談すれば、各自治体の相談窓口に転送されて相談を受けられる、という仕組みが機能していない、ということでした。
各自治体の言い訳は・・・・
◇予算がない
◇電話相談員が確保できない
◇電話相談は高度の技能を必要とするので、指導員が確保できない
といったものでした。
お粗末・・・・政府も自治体も本気で自殺を予防しようとしている気がしませんでした。人の命をなんだと思っているんだろうか?

こんな取り組みは非営利団体である「日本いのちの電話連盟」がとっくに取り組んでいることです。
彼らはボランティアで自分たちの活動資金を得て、相談員も自分たちで育成しています。もちろん専門家の指導も受けています。
電話だけで自殺を防止するようにしむける、というのはもちろん難しいです。
たとえばいのちの電話の研修事例(実例かも?)でこういうのがあります。

「今から自殺します。最後に人の声を聞きたくて電話しました。さようなら。」
こういう唐突な電話でも臨機応変に対応せねばならないです。大変なんです。でも相談員は「ボランティアで」長期にわたるトレーニングを積んで、実際に電話相談を受けているのです。

ボランティアでも活動ができるのに、公費が投じられている自治体の取り組みが「できない」とは・・・
いっそのこと、専用回線を各地方のいのちの電話につないだ方がよいのでは?と思いました。
もちろん税金は、何もしない・しようとしない公務員の給与ではなくて、いのちの電話の運営資金に・・・・

もし読者の方・身近な方で、生きているのがつらくなったら、公的機関に頼るのではなくて近隣のいのちの電話に相談してくださいね。きっと良い解を見つけるヒントをくれると思います。
命は大切に。

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