今日から一泊二日で島根県の石見銀山を中心とした「テクニカルツアー」です。今日は三瓶山の麓に宿泊です。
これが鉱脈に沿って掘った跡です。狭いよ~
そして掘り出した銀鉱石をその場で精錬し、日本海側、あるいは私の自宅のある尾道まで運んで海上輸送する、、、、その知恵がすばらしかったです。
この素晴らしさは実際に見学しないとわからないです。明治になって,もっと効率的に精錬しようと,写真のような精錬所が作られました。でも,もう鉱石の銀含有量が少なくて,思ったほど銀が採れなく,すぐ辞めてしまったそうです。
埋没林もすごかったです。三瓶山はこのあたりでは有名なカルデラ火山です。その土石流によって約3500年前の林がそのまま埋没されていました。
火山の土石流は、雲仙普賢岳のように火砕流と呼ばれるものだと思うでしょう?だから普通は森林は焼き尽くされます。何故その「林」が残ったのか?理屈がきちんとあるんですね。
埋没林の杉からは今でも「杉」の香りがします。
ごめんなさい,,,これはフィルム写真でしか撮影していないので,画像はないです。m(_ _)m
夕刻に三瓶山の麓に着いて、夕食から宴会でした。はるばる北海道からご夫婦で参加されている人の多いこと・・・感服です。奥様方もすごく「眼がきらきら」していました。
ツアーの最年少参加者は間違いなく私です。若手はそのほかにいません。でもツアーに参加された技術士の方、そして「ご婦人」も、すごく眼が生き生きしていました。ガイドさんの言うことなんか聞きません。自分の興味があるものがあったらどんどん勝手に行動します。わからないことはどんどん質問します。とにかく好奇心の旺盛なことに驚かされました。(ちなみに90%以上が50代以上の方です。)
昨日の「若手のドヨーン」とした雰囲気に失望した私ですが、その理由がわかった気がします。熟年の技術士の方は
◇とにかく好奇心が旺盛。
◇技術者として「生涯」を掛けている
◇資格にとらわれていない
ことです。
今日の宿は4人の相部屋ですが、86歳、83歳、75歳(?)の方とご一緒です。
そして、彼らは未だ「技術者」として現役で仕事をしています。今の若手の技術士(技術者)が果たしてこの年齢まで一線の技術者として働けるのか???
私は働きたいです。
◇そうそう、石見銀山は約6kmも歩くコース(健脚コース)と散策コースを選ぶことができます。
でも・・・結構健脚コースを選ぶ方が多かったです。知的好奇心が体力を上回るのでしょうね。
◇蔵前技術士会、という私の同窓生が運営する会があります。その方と相部屋になりました。偶然とはいえ、世界は狭いですね・・・・早速入会するように勧誘されました。お金はかからないから、会員になろうかな?MLで情報がもらえるらしいです。
明日は出雲大社やその周辺を回って松江に戻ります。その後自宅へ帰ります。
体力的にはつらいけれど&家族には迷惑掛けたけれど、なんだかすごく得るものが多い全国大会でした。
来年(仙台)も出席するか???これはわかりません。
でもいつか妻と一緒に全国大会に出席したいな・・・ご夫婦で参加している方を見て、そう思える今日の一日でした。奥様方の行動力も半端じゃないです。
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