2007年8月31日金曜日

Viva!!環境問題!!

私は環境問題が大好きです、イヤ正確な表現ではないですね。「環境問題に熱心な人の議論」が大好きです。何故か・・・それは彼らの思考プロセスがあまりにも稚拙だからです。ごくごく単純な事を難しく考えているふりをしている、枝葉末節にこだわっている、等。何故こんな思考プロセスになるのかが不思議でたまりません。枝葉末節に突っ込みを入れるのが面白いのです。(意地悪やなあ)

私の仕事の中に「設計者の為の情報収集」という業務があります。なので仕事でたくさん専門書を読んだりインターネットで調べものをします。その中でふと写真の専門雑誌の記事が目にとまりました。

一見まともな雑誌なんですが、中身を読むと・・・・面白い!!こんな不思議な記事は読んだことがありません。(この雑誌読める人はp55から読んで下さい。「今そこの不要な電気を消すことが重要なんです」の記事です。)

筆者はISOコンサルタント、章立ては11章!!これでは多分言いたいことがぼける、というより私のブログのように適当に書いているな、というのが推測できます。それはおいといて・・・

まず筆者が述べているのは
「ISOでは環境教育が必要だがしっかりした教育がなされている所は少ない。例えば地球温暖化やオゾン層の破壊は取り上げられても、酸性雨や森林破壊などが取り上げられない。車を運転すると排気ガスが出る、Co2も出るけれど、酸性雨の原因となる物質も出る、だから環境問題は個々に扱うのではなく、関連づけて幅広く取り上げるべき」っと書いています。フムフム、そうよね、各論(枝葉末節)が多くて幹を見ない人が多いモンね。

ところが・・・・次の章ではいきなり酸性雨の問題、森林破壊、砂漠化、野生動物の減少、とどんどん各論に入ってきています。何これ・・・?

枝葉末節の中での論旨も矛盾しています。例えば野生動物の減少。

「野生動物がドンドン減っている事をご存じですか。自然界にいる動植物種って科学的に明らかになっているのは175万種くらいです。所が、実際には地球に存在する生物は実に1億1100万種にのぼると推定されています。・・・・レッドリストというのがあります。・・・・・メダカなんてどこにもいました。それが絶滅するかもしれません。」

揚げ足を取るために(^^);調べてみました。レッドリストに登録されている野生生物種は16118種。つまり筆者の言う「科学的に明らかになっている種」の1%ですね。さらに実在に関しては1%のさらに1.6%なんでほとんどゴミみたいなものです。種の保存則から言えば適応能力のないのは滅びるやろう・・・ もっとも「わからない」種が絶滅しているか?という問題はありますが、科学的には「ドンドン減っている」とは言えんやろ。

さらに続きます。「重要な地球環境問題」と称する一覧表もすごかった・・・

「地球温暖化:・・・・地球の温度が高くなり様々な悪影響がある。」
へっ地球の温度って何や?悪影響って?誰が「悪」って決めたんや?

「砂漠化:・・・野生生物種の宝庫である森林や草原の減少」
森林、草原が減少するんかいな?単に場所が移るだけじゃあないの?

さらに地球温暖化の項目をもどると

「熱帯性感染症(マラリアなど)の発生が増加する」???マラリアを媒介する蚊は砂漠に住めるんかいな?森林、草原がへるんやったらマラリアも減るんと違うん?北上,南下するならまだわかるけれど。

全文を書くとキリがありません。が、ようするに各論もしかり,相互の関係も矛盾しているのです。

この次にスローフード運動(勘違いしているよ。)などが続き・・・・(これも笑えた)

最高傑作が〆。

「自然の摂理に沿うのがコンプライアンス」
「コンプライアンスは法律遵守と訳されます。自然や法をキリスト教ではロゴスと言います。~中略~その摂理や法に沿うことが本当のコンプライアンスの意味するところといったら言い過ぎでしょうか。」

ハア~?コンプライアンスってどういう意味か知っているの?辞書引いた?
Compliance(with~)で「~の応諾,従順」しか意味はないんよ。

LOGOSもちゃんと調べた?LawやRuleとは違うんよ。

ロゴス [(ギリシヤ) logos]
(1)言葉。意味。論理。
(2)言葉を通して表された理性的活動。言語・思想・理論など。
(3)宇宙万物の変化流転する間に存在する調和・秩序の根本原理としての理法。
(4)キリスト教で、神の言葉。また、それが形をとって現れた三位一体の第二位格であるキリスト。ロゴス-キリスト。

タイトルとの因果関係が無茶苦茶で議論についていけません。(*_*)

まあこれは近年まれに見るひどい記事でしたが・・・・環境問題を口にする人は何も考えていないですね。(キッパリ)環境問題といえば何か格好が良い,ウケる,そんな感じでしょうか。

大体「環境」って何?「問題」って何?それを組み合わせた「環境問題」って何よ?

私は調べてみました。笑えたのが「問題」。私の予想にぴったり(^^)b

もんだい 【問題】
(1)答えさせるための問い。解答を必要とする問い。題。「算数の―を出す」「英語の―を解く」
(2)取り上げて討論・研究してみる必要がある事柄。解決を要する事項。「それは―だ」「―を解決する」「大臣の失言を―にする」「―点を整理する」
(3)取り扱いや処理をせまられている事柄。「就職の―で悩んでいる」「それとこれとは別―だ」
(4)世間の関心や注目が集まっているもの。噂(うわさ)のたね。「―の人物」
(5)面倒な事件。厄介な事。ごたごた。「―を起こす」

今の世の中「○○問題」って(4)の意味が多いんと違います?本当は(1)とか(2)なのに・・・・

そもそも私が「環境問題」に興味を持ったきっかけは「技術士試験」でした。試験問題によく「京都議定書」の話が出るので調べていたら,科学的(科学とは何か,という定義もあるのですよ)な根拠が非常に薄い。どうやら各国の思惑しか考えていない政治的なやりとりの結果やな,ということがわかってきました。
それで調べていたら,大体各論ばかり。今の日本の政治家とかわりないレベルですね。

そうそう,一つだけ「ピンときた」記事も見つけました。ニュートンという科学雑誌で外国の学者さんのインタビューだったかな?
「温室効果ガスの増加を止めるには半年間全人類の生産活動を停止すれば良い」
地球温暖化が問題かどうかは別として,「解決策」をきちんと提示している(出来る出来ないは別問題です。)のがピンと来た理由ですね。彼はきちんと「環境問題」を「解決を要する事項」としてとらえ、解決案を示している・・・

久しぶりの駄文でした。こりゃあ人のこと批判できないなあ・・・・(*_*)

はて、何文字かな?数える気しない・・・
読む気もしない? こりゃまた失礼しましたm(__)m

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