DFXって言葉をご存じですか?Design For Xの事で、XにはManufacturingとかAssemblyとかServiceとかいろいろな単語が入ります。私がこの言葉を知ったのは技術士の勉強をしていたときです。
一般には製造や組立、サービスのしやすさを考慮した設計をする、という意味に解釈されているようです。
さて、今日はこのDFXに関する講演会がありました。講演会を聴いていて、果たしてDFXの本質を理解している人はいるのかな?と感じました。
講演の内容は単にDFXを意識した設計をすることが、これからの時代には必要、だからやれ!!という内容でした。
しかしそこには「組立のしやすさ」「製造のしやすさ」「サービスのしやすさ」「調達のしやすさ」という良い言葉がたくさん列挙されていて、それを考えろ、という言葉尻だけのような気がします。
組立のしやすさ、製造のしやすさ、etcをどのように「定量的に、検証可能なように」表現するのか?という視点が全く抜けていました。
設計をしている皆さんは「調達のしやすい設計をして下さい」と言われたら、どう設計するのでしょう?少なくとも私にはそのような曖昧な指示では設計できる能力がないです。多分講演をされた方、聴いてフンフンと頷いていた人たちもできないのでは?と思いました。
私はDFXというのは既に設計の仕様(具体的に定量的な数値として目標値が設定され、検証可能な表現にしてある書面)に盛り込んである事柄を「分類あるいは分析する」手段なのではないか?と思っています。
皆さんはどうお考えでしょうか?
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