2008年3月4日火曜日

言葉の意味

今日は真面目な話題です。
今私は会社で「言葉の意味」を十分理解しないとできない仕事をやっています。
今日ネックとなった単語は3つです。
「モジュール化」「VE」「マスカスタマイゼーション」です。どれも最近流行の言葉ですが、流行だけに意味が正確でない、あるいは誤解されていると思われるケースが多々ありました。
以下少し私の気づきを書いてみます。

「モジュール化」
そもそも「モジュール」って何だろう?という素朴な疑問から広辞苑をひいてみました。
モジュール:装置・機械・システムを構成する部分で、機能的にまとまった部分
さすが広辞苑、的確な表現です。
次に「化」
化:形や性質が変わること。変えること。(漢和辞書)
これも確かにそうですね。例えば「可視化」といえば「目に見える状態に変えること」(と言ってよいかな?)で、性質を変えています。

じゃあ、モジュール化は?これは日経のビジネス辞書からです。
モジュール化:(Assembling Parts in a Module)機能的なまとまりを持ったユニットシステム全体をモジュールに分解し、それぞれの接合部分についてのルールを公開することでモジュールを独立して設計、運営できるようにする仕組み。自動車などの製造過程や企業組織の運営に利用されている。

???
文字をそのまま当てはめれば、モジュールの形や性質を変えることがモジュール化なんで、ユニットとか仕組み、という単語が来るのはおかしいですね。しかも英語とも意味が異なっています。(Part=unit=method?)
機能的なまとまりをもったユニット、ってこれはモジュールを指しているのじゃないかな?

私流に考えてみました(正しいかどうか自信はないですが)
装置・機械・システム全体を機能的にまとまった部分に細分化し、系統だててまとめ直すこと

「VE」
これは一つ発見がありました。
VE(Value Engineering):構造物の機能を買えずに設計、建設費を圧縮するコストダウン手法。
じゃあ、Engineeringと手法はどう結びつくのかな?
Engineering(工学):基礎科学を工業生産に応用して生産力を向上させるための応用的科学技術の総称。
さらに掘り下げると今度は「技術」がキーワードになりそうですね。
技術:科学を実地に応用して自然の事物を改編、書こうし、人間生活に役立てるわざ。
そうか、次のキーワードは「わざ」になりそうです。
わざ:しかた、方法、技術、芸
一方「手法」は
手法:ものを作ったり事を行ったりする際のやり方。

ようやく手法と工学が結びつきました。やれやれ。修飾文が正しいかどうかは???の部分がありますが、とりあえず工学と手法という言葉の関係は正しそうです。
掘り下げて、単語の意味が一致した説明はどうやら少しは信用できそうです。

次に「マス・カスタマイゼーション」
これはちょっと文章が複雑でした。出典はWEBです。
マス・カスタマイゼーション:顧客の個別要望に応えるカスタムメイドやオーダーメードの特徴を、大量生産(マス生産)のコンセプトを取り入れながら低コストで実現しようとする考え方。個々の顧客のニーズに合わせた多品種多量生産のこと。
うーん、考え方なのか生産のことなのかはっきりしないなあ・・・
ちなみにこの言葉はマス・プロダクションとカストマイゼーションの合成語で、1987年にスタン・デイビスという人が著書の中で使った言葉だそうです。

そして、余談。
私の勤務先では、「モジュール」と「マス・カスタマイゼーション」の定義がどうなっているのか調べてみました。H大学のH教授の定義がそのまま生きているようです。

モジュール:製品多様化と部品少数化の両立を目的として、部品の”組合せ”や”互換性”が容易になるように、部品間の性能的および寸法的なインターフェースをルール化・規格化した製品構成要素のこと。

マス・カスタマイゼーション:マス・プロダクションとカストマイゼーションの合成語。部品を少数化して大量生産し、製品は多様化してカスタマイゼーションを図るマーケティングのコンセプト。

うーん、私の稚拙な頭では理解不能・・・・少なくとも世に知られている定義とはかけ離れているというのだけは理解できました。

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